元ロッテ・ボルシンガーが“サイン盗み”ア軍を訴えた! 損害賠償34億円求める

ブルージェイズ時代のマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】
ブルージェイズ時代のマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】

「若者に伝えるべきメッセージがある。ズルをする必要はないんだ」

 元ロッテのマイク・ボルシンガー投手が怒りの訴えだ。自身のキャリアに悪影響を与えたとして、サイン盗みで“黒認定”されたアストロズを相手に、損害賠償を求める民事訴訟を起こした。米全国紙「USAトゥデイ」が伝えている。

 ボルシンガーはブルージェイズに在籍していた17年8月4日のアストロズ戦で救援登板。サイン盗みのゴミ箱音が54回鳴ったとされる一戦で、1/3回で4安打3四球4失点と大炎上。これがメジャー最終登板となり、翌18年から日本に新天地を求めた。

 同紙によると、ボルシンガーは10日(日本時間11日)に米ロサンゼルス最高裁判所で約3100万ドル(約34億円)の支払いを求めて、アストロズを訴えたという。一連のサイン盗み問題で現役選手が訴えを起こすのは極めて異例。3100万ドルは17年ワールドシリーズの優勝賞金に相当する。同紙は「そのお金を子供の生活向上に取り組むロサンゼルスのチャリティー、金銭補助を必要としている元野球選手を支援する基金の設立に使用する」としている。

 ボルシンガーは昨季限りでロッテを退団し、今季の所属先はまだ決まっていない。ロッテ時代の18年に13勝2敗で最高勝率のタイトルを獲得した右腕は、「若者に伝えるべきメッセージがある。特にアスリート、より具体的には野球選手に。正しいやり方でプレーする試合を観ることは素晴らしかった。それから外れてしまったようだ。子供たちに本当に伝えなければならないことがある。目指すべき場所に辿り着くために、ズルをする必要はないんだ。このようなことは起こる必要がない」とコメントしている。

(Full-Count編集部)

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