圧巻初セーブの上原浩治、“MLB史上最高”継続中「救援ではWHIP0.804」

無死満塁のピンチで10球全てストライクで3人斬り

 カブスの上原浩治投手は18日(日本時間19日)、本拠地でのレッズ戦で5点リードの9回無死満塁の大ピンチで登板し、1回無安打無失点2奪三振の完璧投球で今季初セーブを挙げた。10球全てストライクの圧巻の内容だった日本人右腕は、43歳の今季もある指標で“メジャー史上最高”を継続中。地元ファンも「マジで格好良すぎです」「イェース! コウジ・ウエハラとサンドストームで勝負有り!」と興奮している。

 圧巻のピッチングだった。9回無死満塁のピンチでマウンドに立った上原は、先頭デュバルを2球連続空振りで追い込み、1球ファウルの後にスプリットで左飛。俊足ハミルトンがタッチアップして1点が入ったものの、スタンドが総立ちになる中、その後はスアレス、ターナーを2者連続3球三振で締めくくった。なんと10球全部がストライク。10球以上を投げてストライク率100%はメジャー9年目で初となった。

 米スポーツ専門メディア「スポルティング・ニュース」のライアン・スペイダー記者は前日に、上原が更新中の偉大な記録についてツイッターで紹介していた。

「カブスのコウジ・ウエハラはリリーバーとしてキャリア通算WHIPが0.804。最低250回以上を登板しているリリーバーで、ベースボール史上最も低い数値だ」

 WHIPとは投手の安定感を示す指標で、与四球と被安打を合算した数値を投球回で割ったもの。つまり、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値だ。先発投手の場合、シーズンを通して1.00以下ならメジャーを代表する投手と評価される。1シーズンのメジャー史上最高記録は2000年シーズンにペドロ・マルティネスが記録した0.737。スペイダー記者は、圧倒的な制球力を誇る上原はキャリアを通してメジャー史上で最も安定したクローザーだということをデータを提示して強調した。

RECOMMEND

CATEGORY