ロッテ井口、史上60人目のNPB250号に古巣ファンも拍手 日米通算300号も射程
今季1号2ランで到達、「今年は出ないかもと思っていた」
ロッテの井口資仁内野手が、かつての本拠地でNPB通算250本塁打に到達した。25日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。4点リードの5回に左翼席へ2ランを放ち、史上60人目の大台にたどり着き、試合後は「今年は(ホームランが)出ないかもと思っていたので、打ててよかったです」と顔を綻ばせた。
「打った瞬間にいったと思った」という完璧なアーチだった。5回1死一塁。1ストライクからの2球目。ソフトバンク2番手の加治屋の真っすぐを捉えた打球は、綺麗な放物線を描いた。左翼席の一角を埋めたロッテファンが陣取るエリアへと飛び込む今季1号の2ラン。リードを6点に広げ、勝利を決定づける大きな1発となった。
1996年のドラフト1位でソフトバンクの前身であるダイエーに入団した井口。初本塁打はルーキーイヤーの1997年5月3日の近鉄戦。4回に山崎慎太郎から左越えに放った満塁弾、場所はこの日と同じ福岡ドーム(現ヤフオクドーム)だった。
メジャー挑戦するまで8年間在籍した古巣との一戦で250号を達成し「(1本目は)だいぶ昔のことで忘れました。8年間応援してもらったし、感謝している。ここで打てて良かったです」。ホークスファンからも拍手をもらい「ありがたいですよね」と喜んだ。