前田健太、「YouTube始めました」 現役だからこその決断「今言わないと影響力がない」
YouTubeチャンネル開設の報告にダルビッシュは「そう思って行動できるって凄いこと」
ドジャースからツインズへ移籍した前田健太投手が24日(日本時間25日)、本拠地でのレッドソックスとのオープン戦に先発。新天地での初登板を2回2安打1失点1四球1奪三振で終えた右腕は1被弾したものの、「最初にしては良かった」と手応えを口にした。
試合後、日本報道陣に囲まれた前田は「YouTube始めましたのでみなさん1000回ノルマで」と、笑顔で自身のYouTubeチャンネル開設を知らせるとジョークを交え笑いを誘った。始める決断に至った理由については「ダルビッシュさんのきっかけもありますね」。
YouTubeチャンネルが好評を博しているカブスのダルビッシュ有投手の影響が大きかったという。さらに、始めることを報告した際には「現役中にそう思って行動できるって凄いことじゃない?」との言葉をもらったことも明かした。
「子どもたちの役に立てれば良い。こっちにきてからオフに野球教室とかで子どもに会う機会が本当に無くなったので。SNSで情報を共有することって難しいので」
「僕の持っているものを共有できれば。今言わないと影響力がない。引退した人に言われても難しいところがある。時代は流れていくから。現役中にシーズン中に伝えることができれば。今知っているものを今伝えられれば」
前田には、自身のYouTubeチャンネルを通じて子どもたちに野球を教えたいという強い思いがあるようだ。自身もゴルフの勉強をする際にYouTubeを見ることを例に挙げ「なかなかレッスンに行く時間がないので。だから僕の(チャンネル)もそういう風になれば良い」と、子どもたちにより身近で気軽に野球について触れてもらうことを目標としての開設となるという。
昨今はSNSで気軽に情報を発信できる時代になっているが、現役選手が「野球指導」をテーマにした発信を行うことは“稀”なことと言える。ましてや現役メジャーリーガーの技術を学べるとなれば、なおさらだ。前田のこの決断をきっかけに「野球指導」の形が多様化していく可能性もある。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)