牧場骨折で21億円減俸“不良債権男”、開幕で復活か 批判の声がモチベーション?

メッツのヨエニス・セスペデス【写真:Getty Images】
メッツのヨエニス・セスペデス【写真:Getty Images】

セスペデス「まだ出来るとみんなに示すためにここにいる」

“不良債権”化が度々槍玉に挙げられているメッツのヨエニス・セスペデス外野手。近年は度重なるケガに苦しみ、昨年は自身の所有する牧場で地面の穴にはまって転倒、右足首を骨折してシーズンを棒に振った。再起をかける今年は、開幕には間に合う見通しだとAP通信が伝えている。

 セスペデスは2018年7月20日を最後に、度重なる怪我で試合に出場しておらず、昨季は1試合も出場せずに年俸2950万ドル(約31億8800万円)を得て批判を浴びた。今季は4年契約の最終年だが、21億円ダウンとなる1000万ドル(約11億円)の契約で、故障者リスト(IL)入りすれば約80%ダウンの年俸600万ドル(約6億6000万円)に見直し減額となる。しかも今季のオープン戦にも間に合わない見通しとなり、まさに崖っぷちにいた。

 そんな中で批判に耐えかねただろうか。セスペデスは記者らメディアに「今日はダメ。明日もダメ。今シーズンずっとダメ」と取材拒否を明言していたのだが、わずが6日後に“前言撤回”。通訳を通じて「もし、この調子で回復し続けることが出来れば、(開幕日までに復帰できるかは)イエスだ」と語ったという。

「私が望んでいるほど回復のスピードは早くないが、シーズンが近づいてきた今、とてもいい感じになってきている」というセスペデス。かなり調子がいいのか、今年のモチベーションを10段階で評価したら? という質問に「12」と答えるなど、気分も上がってきたようだ。

 しかし依然として牧場での骨折については語りたくないようで、「過去については話さない。私は、間違いをおかして、その代償を払った」「お金は重要だ。しかし、金額が同じだろうが異なっていようが、モチベーションは変わらない」とネガティブな話をシャットアウト。「多くの人が『私はもう終わった』と言っていることが、大きなモチベーションとなっている。私は、まだ出来るとみんなに示すためにここにいるんだ」と今季にかける思いを語っていたという。

 有言実行となるか、それとも単なる“大ボラ”で終わるのか。今季のセスペデスに注目せずにいられない。

(Full-Count編集部=AP)

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