昨季未登板の鷹サファテ、3日からの燕3連戦で復帰へ 工藤監督「僕自身も楽しみ」
サファテは2018年に股関節を痛め、昨年は登板機会がなかった
ソフトバンクは2日、PayPayドームで投手練習を実施。先発陣に混じって練習に参加したデニス・サファテ投手は、終始明るい表情でマット・ムーア投手とキャッチボールを行うなど軽めの調整を行った。工藤公康監督によると3日からのヤクルト3連戦で登板する可能性があるという。
リック・バンデンハーク投手、ムーアといった“話し相手”がいたこともあってか、この日のサファテはアップ中にノンストップでしゃべり続けた。「ガイジン(外人)じゃなくて外国人と言わなきゃダメ」「助っ人という呼ばれ方もする」など、森山良二投手コーチも巻き込みながら笑いを交えてムーアに“日本球界あるある”を伝授していた。新加入のムーアへの気遣いや自身の調整の順調さもあるのだろうが、おかげでいつもの投手練習も和やかなムードに包まれていた。
股関節手術の影響などで昨季は登板なしに終わったサファテ。工藤監督は3日からのヤクルト3連戦で投げる予定であることを工藤監督が明かした。
「キャンプを通して順調に来ていることが彼の明るさを引き出していると思う。苦しいリハビリで精神的にもつらいことがあったと思うが、順調に来て野球に集中できている。キャンプのブルペンでも自分なりに考えてやっていたし、納得感もあるのだろう。まだゲームで投げられるようになってからだと思うが、僕自身も楽しみにしている」
もちろん、その後のことにも指揮官は気を遣う。「期待しているところもあるが、気をつけないといけないところもある。まずは投げてみて次の日がどうなのか。しっかりと声をかけて、抑えるところは抑えていかないと。トレーナーとも話をしながら『(次は)もう1回待とう』と言う時もあるだろう。そこは考えてやっていきたい」
節目の通算250セーブまで残り16。一昨年のシーズン序盤から足踏みが続く記録に向けて、一歩を踏み出す登板になりそうだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)