NPBとJリーグが共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」設置 意思決定は知見もとに独自で

NPBの斉藤惇コミッショナー【写真:編集部】
NPBの斉藤惇コミッショナー【写真:編集部】

専門家チームを置き、情報収集と対策の協議に努める

 日本野球機構(NPB)は2日、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置し、「専門家チーム」を置くことを発表した。

 設置の目的として、新型コロナウイルスの感染拡大を適切に防ぎながら、同時にプロスポーツの社会的役割を果たすため、プロ野球とJリーグが視界を揃えそれぞれの経験や意見を持ち寄り、専門的な助言から、スポーツを観戦するファン、ならびに競技に携わる選手や指導者、スタッフの安全確保に関する理解を深め、社会全体を守るための対策を検討していくことを挙げている。

 すでにNPBはオープン戦72試合を無観客で開催することを発表。Jリーグも2月26日のルヴァン杯やJ1、J2、J3の94試合を延期することを発表している。

「専門家チーム」には、座長として東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授の賀来満夫氏、加えて愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授の三鴨廣繁氏、東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授の舘田一博氏の3名がアドバイザーとして置かれる。

 専門家チームへの委嘱事項としては以下の6つが発表された。

1:新型コロナウイルスの感染に関する情報の収集・分析
2:スタジアムにおける観客対策に対する助言
3:選手はじめチームスタッフの感染防止策に関する助言
4:公式戦開催についての助言
5:3月中旬をめどに、上記各項を踏まえた意見書の取りまとめ・答申
6:その他関連する事項

 なお、NPBとJリーグでは歴史や文化も異なるだけでなく、大会形式や試合頻度、日程なども一様ではなく、試合の主催者やガバナンス体制も異なる。このことからすべての意思決定は、連絡会議で得た知見をもとに、それぞれが独自に行うとされた。

(Full-Count編集部)

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