大谷翔平に「掛かる金額が増えていく」 今季中止でも大型契約の可能性
米メディア「シーズン中止ならエンゼルスの懐事情に長期的な影響を…」
メジャーリーグ(MLB)機構とMLB選手会は26日(日本時間27日)、開幕が延期されている2020年シーズン対応策について協議。万が一今シーズンが中止になっても選手は昨季と同じ登録日数を得られることで合意に達した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「MLBと選手会による新しい取り決めがエンゼルスにどういった影響を与えるか」とのタイトルで考察。このオフに年俸調停権を得る大谷翔平投手については「掛かる金額が増え始める」と指摘した。
大谷の1年目の年俸はメジャー最低保障額の54万5000ドル(約5934万円)で、昨季は65万ドル(約7077万円)、そして今季は70万ドル(約7554万円)。今オフにメジャー3年の規定を満たすため、年俸調停の権利を得られることから年俸大幅アップの可能性が生まれる。記事は「シーズンが中止となる可能性は、この先何シーズンにおいてもエンゼルスが取り組んでいく必要がある懐事情に、長期的な影響をもたらすことにもなり得る。例えば、二刀流のスターであるショウヘイ・オオタニにはお金がかかり始めることになる」と指摘する。
大谷がFA資格を得るのは順調ならメジャー6年を終える2023年オフ。記事では、3年後までエンゼルスは大谷をキープすることが可能である一方で、「2020年シーズンにフィールドで活躍する機会がなくても、彼に掛かる金額が増え始めることになるだろう」と伝えている。
記事はまた、エンゼルスではトミー・ラステラが今季終了後にFAとなることに言及。今季加入したフリオ・テヘラン投手とジェイソン・カストロ捕手も2019年シーズン終了後に1年契約を結んでいるため、今季が中止となればエンゼルスで1試合もプレーせずにFAとなる可能性があることも伝えている。特に31歳になったばかりのラステラは昨シーズン80試合出場で打率.295、18本塁打を放ち、怪我で出場辞退したもののキャリア初となる球宴選出を果たした。そのため、今オフにエンゼルスが残留を望む場合には複数年契約のオファーを提示する可能性もある。
万が一今季全試合が中止になれば、エンゼルスのみならずメジャー各球団にとって大きな損失を被るとみられている。いずれにせよ、大谷がどのような契約を結ぶか。今オフの注目の一つとなりそうだ。
(Full-Count編集部)