昨秋関東王者・健大高崎が“幻”の選抜ユニホーム贈呈式 エースの下「これを着て試合を…」
主将の戸丸「夏に向けて切り替えてやっていきます」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった第92回選抜高校野球大会に出場予定だった健大高崎が3日、群馬・高崎市の同校グラウンドで選抜用ユニホームの贈呈式を行った。
午後2時。本来なら休養日2日をはさみ、ちょうど決勝戦が行われていたかもしれない時刻。青柳博文監督が「センバツの背番号をまだ配っていなかった。代替(の試合)がまだあるかもしれない、各自大事に取っておくように。春の段階はこれで終わり。これを配った瞬間が新たな始まりだからな」と告げると、ナインの力強い返事がグラウンドにこだました。
昨秋に引き続きエースナンバーを手渡された下(しも)慎之介投手(3年)は「校名とかが入っていて、これを着て試合をしたかった」と背番号をなぞった。背番号2のユニホームを受け取った主将の戸丸秦吾捕手(3年)は「この背番号をつけて野球がしたくて健大高崎に入った。夏に向けて少しプレッシャーがかかったなと思う」と表情を引き締めた。
昨秋の関東大会を制し、神宮大会では準優勝。選抜大会でも優勝候補に挙げられたが、コロナ禍で“幻”となった。主将の戸丸は「もう意識はしてない。夏に向けて切り替えてやっています」と力を込めた。