DeNAオースティン「非常に恐ろしい時だ」 新型コロナで複雑な胸中を激白
新助っ人オースティンが米メディアに激白、無観客試合に理解「みんなの安全を保てる」
DeNAの新外国人タイラー・オースティン内野手が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「非常に恐ろしい時だよね」と複雑な心境を打ち明けた。ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」が伝えている。
28歳のオースティンはヤンキース、ジャイアンツなどでメジャー通算209試合出場し、33本塁打をマーク。自慢のパワーでオープン戦では打率.343、12球団トップタイの4本塁打を記録し、レイズへ移籍した筒香に代わる大砲候補として大きく期待されていた。しかし、新型コロナウイルスの猛威が直撃。現在も日本に滞在している大砲はシーズン開幕が大幅に延期となり、悩ましい胸中を口にしている。
「僕がいまコントロールできることは全くないからね」
「もし、そこ(アメリカの家族の近く)にいても、僕が出来ることは特になかっただろう。でも、もし、問題が生じた時、(近くに居れば)、何か出来ることがあるような気もする」
ヤンキースでメジャーデビューした16年に初打席初本塁打を記録した。その長打力で将来を期待されたが、メジャー定着はならずにツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズと転々。「もし、ここ(日本)に来て、良いプレーをすれば、僕のキャリアが良い方向に向かうかもしれないと思ったんだ」と一念発起してのNPB入りだったという。
今もMLB関連のニュースをチェック。米球界で検討されている無観客試合には「理想的ではない」としつつも、ウイルスの恐ろしさを分かっている。オースティンは3月下旬の練習試合で無観客試合を経験し、「正直に言うと少し不気味が感じたよ。でも、そうすることで、みんなの安全を保てるのだからね。選手の安全も、ファンの安全も守らないといけない」と理解を示している。
妻でモデルのステファニーさんと日本で生活。就寝前か早朝に「7000マイル(1万1265キロ)離れた」米国の親族とテレビ電話しているという。オースティンは記事で「(自分自身を証明するための)最高の機会だと思っている」と新天地での躍動を誓っている。
(Full-Count編集部)