韓国野球の魅力は? KBOを経験した元日ハム監督らが熱弁「最高に楽しかった」
KBOを経験した2投手とSKワイバーンズの元監督が韓国球界の魅力を大いに明かした
新型コロナウイルスの感染拡大でMLB開幕の見通しが立たない中で、開幕を迎えた台湾プロ野球(CPBL)と韓国プロ野球(KBO)に注目が集まっている。かつて韓国球界を経験したメジャーリーガーたちは開幕を迎えたKBOをどんな思いで見ているのか。米ヤフースポーツが「ただ、純粋に楽しんでほしい:KBOのアメリカのベテラン達は、韓国リーグが世界のステージに立つことにワクワクしている」との見出しで伝えている。
昨季までロッテジャイアンツでプレーし、今季からブルワーズに加入するジョシュ・リンドブロム投手は「選手がそこ(KBO)に行くときは、ベストな状況ではない。メジャーレベルで上手く行かなかったから行くんだから。自分から好んでというわけではない。確かに辛い」と、あくまでもKBO移籍は望んだものではないとした上で「韓国でプレーしたときが、最高に楽しかった。本当にすごく面白かったよ」と語っている。
アメリカ国内でもスポーツ専門局「ESPN」によって放送され、注目を集めるKBOだが、その魅力とはどこになるのか。過去にプレーした選手たちが挙げたのがバットフリップ(バット投げ)だ。「何と言ってもバットフリップ。たくさんやるんだ。単打でもやる」と笑いながら語るのは、元日本ハム監督で、SKワイバーンズでも監督を務めたトレイ・ヒルマン氏だ。
昨季からダイヤモンドバックスに在籍するメリル・ケリー投手も「(バットフリップで)三塁まで、バットを飛ばすんだ。僕が初めて見た時はみんな怒るんじゃないかと驚いたけど、彼らはただそうするんだって理解した。だから、それを受け入れたよ」と文化の違いを語る。ケリーによれば“本場”ダイヤモンドバックスのバットフリップも韓国と比べると「大したことないとない」という。
もう1つはサングラス。韓国では、監督やコーチはたとえ夜であってもサングラスを着用し、腕を組み無口で威圧感を主張しているのが常。リンドブロムはロッテジャイアンツに在籍した5年間で、監督とは2度ぐらいしか話したことがないのだとか。
では、野球のレベルはどうなのか。リンドブロムによると、どのチームにも1人はメジャーでも通用する打者がいるよう。一方、ディフェンスはあまり重視されてなく、投手の層は薄いとのこと。いわゆる“打高投低”も魅力のひとつでリンドブロムは「みんな、KBOはMLBとは違うと理解しないといけない。比べるのはやめて、試合を楽しんでほしい」と語っている。
(Full-Count編集部)