人類史上最速178キロにMLB公式「クレイジー」 助走から投じられた驚愕の剛速球
驚愕の一球は重さの異なるボールを用いたリハビリトレーニングの一環で生まれた
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっているプロ野球だが、6月19日の開幕が正式に決まった。選手、ファンにとってはもう少しの辛抱が続くが、こんな時こそ過去の名場面を振り返り、少しばかり気を晴らしてみてはいかがだろう。ここでは番外編として、日本以外の名場面を紹介する。これを見て、少しでもファンの方々が心を癒していただければ幸いだ。
これぞ人類史上最速? 米シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」がYoutubeにあげた動画には、驚愕の178キロの投球映像が収められている。
2015年に撮られたこの動画は、インディアンスのマイナーリーガー、ケイシー・ウェザース投手が肘の手術からのリハビリの一環で投げ込み練習を行ったときのもの。3オンス(約85グラム)~7オンス(約198グラム)と重さの異なるボールを用い、助走をつけ至近距離から力いっぱいにネットへ投げ込む姿が収められている。
公式球とほぼ同じ重さの5オンス(約142グラム)からスタートすると、3投目に107.8マイル(約173キロ)を記録。6オンス(約170グラム)で109.3マイル(約176キロ)、4オンス(約113グラム)では109.2マイル(約176キロ)と徐々に球速を増し、最も軽い約85グラムの3オンス球を使った3投目に110.4マイル(約178キロ)を叩き出した。
MLB公式もサイト内でこれを紹介。ウェザースの「僕は子供の頃外野を守っていたから、外野手投げもやっているよ。可能な限り速い球を投げようと、毎回自分の記録を破ることを目指しているよ」とのコメントとともに、「2015年にスタットキャストで記録されたMLBでの最高球速はアロルディス・チャップマンの103.9マイル(約167キロ)だったことを考えると、108マイル(約173キロ)はクレイジーのように思える」と公式と同じ5オンス球での173キロを衝撃とともに伝えている。助走をつけているとはいえ、その驚異の剛速球には目を見張るばかりだ。