大会通算本塁打数が史上2位タイ56本、大会4号の広陵中村は清原超えなるか

個人記録は第67回の清原和博5本、大会通算記録は第88回の60本

 第99回全国高等学校野球選手権大会は19日、大会第11日が行われ、ついにベスト8が出揃った。20日には準々決勝4試合を開催予定。全国3839校の頂点に立つチームが決まるまで、残り7試合となった。注目の大会通算本塁打数は56本に達し、史上2番目に多い2012年(第94回)に並んだ。

 今大会で話題となっているのが、本塁打数の多さだ。大会第7日を終えた時点で、通算本塁打数は前年に並ぶ37本に達した。そのペースのまま大会が進めば、68本のホームランが飛び出す計算だったが、そのペースはほとんど変わらないようだ。

 この日、3回戦を終えて40試合が終了。この間に飛び出したホームランは56本に達し、大会通算では66本ペースだ。史上最多の大会通算本塁打数は、2006年の第88回大会で60本。2012年(第94回)の56本、2008年(第90回)の49本(※54試合)と続き、今大会はすでに史上2位タイとなった。ベスト8からは実力の拮抗した接戦が増えそうだが、それでも史上最多60本超えはほぼ当確、射程内に捉えたと言っていいだろう。

 個人を見てみると、ここまで最多はプロ注目の強打者、中村奨成(広陵)の4本塁打。3本塁打は、中澤樹希也(青森山田)、亀岡京平(済美)の2人。2本塁打を放っているのは、谷口嘉紀(神戸国際大付)、小池悠平(前橋育英)、植田拓(盛岡大付)、濱田太貴(明豊)の4人だ。このうち中村、植田、濱田の3人がベスト8進出を決めており、さらなる上積みが期待できる。1大会の個人最多記録は、1985年の第67回大会で清原和博(PL学園)が放った5本。中村が追いつき、追い越す可能性も十分だ。

 果たして記録はどこまで伸びるのか。残り7試合に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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