コミッショナーによる強行開催に現実味? 選手会が機構提案の60試合制を拒否
選手会の役員会の決議で反対33票、賛成5票の反対多数で拒否が決まる
新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期となっている米メジャーリーグ。MLB機構と選手会の間で開幕に向けて行われている事務折衝が混迷を極めている。機構側から改めて提示された60試合制の開催案を選手会が22日(日本時間23日)に拒否した。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」など複数の米メディアによると、MLB選手会はこの日役員会を開催し、MLB機構から提案された最新の60試合制での開催案について決議を行った。この結果、反対が33票、賛成が5票と、反対が過半数を集め、この提案を拒否することが決まったという。
選手会はその後、声明文を発表し「MLB選手会役員会はここ数日で複数回集まり、2020年シーズン開幕への現状を話し合いました。今夜、役員会は可能な限り早く安全に再開することを選手たちが望んでいることを再確認しました。そのために、今後数日間でMLBと包括的な健康・安全プロトコルをまとめることになると考えており、MLBからスプリングトレーニング再開と2020年日程案の連絡を待っています」と表明。引き続き機構側と話し合いを続ける姿勢を示している。
ただ、MLB側は、この60試合制開催案が拒否された場合は、ロブ・マンフレッドコミッショナーの権限により強行開催する可能性を示していた。そのため、ESPNは「これにより、コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は一方的に希望する日程で実施できることになる。それは50~60試合になる可能性が高い。マンフレッド氏が希望するプランでの実施へは75%のオーナーの賛成が必要となる」と伝えていた。
(Full-Count編集部)