Rソックスに好投の田中将大 指揮官「本当に良かった」連発、「彼は復調した」
8回途中1失点で今季11勝目、田中をジラルディ監督絶賛
2日(日本時間3日)の本拠地レッドソックス戦で8回途中1失点と好投し、11勝目(10敗)を挙げたヤンキース・田中将大投手。故障者リスト(DL)から復帰後3連勝となった右腕をジョー・ジラルディ監督も「彼は復調した」と絶賛した。
田中は5回までレッドソックス打線を無失点で封じる力投。1点リードの6回1死三塁から自身のワイルドピッチで同点とされたものの、その裏にホリデーが勝ち越し3ランをマーク。7回にも1点の援護を受けた田中は8回0/3で97球、5安打3奪三振2四球1失点でマウンドを降りた。ヤンキースはそのまま5-1で勝利し、ア・リーグ東地区首位を走るライバルとのゲーム差を再び4.5に縮めた。
ジラルディ監督は試合後の会見で、好投の田中を絶賛。「これまでの先発10試合、彼は本当に素晴らしかった。過去2~3年間、彼は選手を率いてきた。彼は復調した」と認め、「素晴らしい球を投げているよ。コントールが非常に良かった。スライダーは素晴らしかった。スプリッターも今日、本当に良かった。ファストボールを低めに、効果的に投げていた。本当に素晴らしいコントロールだった」と賛辞を贈った。コメントの端々で「本当に良かった」と発し、「彼が調子を上げてくれることは重要だ」とも話した。
今季、レイズとの開幕戦で3回途中7失点で黒星を喫した右腕は序盤戦で不安定な投球が目立ったが、徐々に復調。7月のオールスター前は18登板で7勝8敗、防御率5.47だったのに対し、オールスター以降は8登板で4勝2敗、防御率2.73を記録している。また8月のDL入りから復帰してからはこれで3連勝。今季は渡米後初めて2桁黒星を喫したが、この日は101登板目にして日本人7人目の50勝にも到達。ダルビッシュ有(ドジャース)の109試合を抜いて日本人最速となった。プレーオフの戦いを見据えるヤンキースにとっても田中の好投は朗報だ。
(Full-Count編集部)