大谷翔平は「世代を象徴する選手」 復帰戦大荒れもマドン監督の揺るがぬ思い
マドン監督「世代を象徴する選手だ。今は我慢して才能が戻ってくるのを待とう」
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、登板翌日のため本拠地エンゼルスタジアムで軽めの調整をした。球団広報によると、本拠地内でチームトレーナーと有酸素運動などで体のケアなどを行ったという。この日もチームは紅白戦を行ったが、大谷は早めに球場を後にした。
前日7日(同8日)の紅白戦では打者延べ10人に対して1安打1失点。50球で全球種を投げて目的は十分にこなしたが、内容は7四球1奪三振と大荒れだった。開幕から二刀流と期待される26歳。ジョー・マドン監督はこの日のオンライン会見で自信を持つことの重要性を挙げた。
「今までの状況から復活する時には自信が必要だ。考えてやるのではなく、ただやるということだ。多くのことが起こっている中、なかなかいろいろなことを考えて集中できないのは理解できる」
大谷は開幕3戦目、26日(同27日)の敵地アスレチックス戦での先発が有力視されている。マドン監督は大谷の登板日について、「現在話を進めているところ。色々まとめている段階なので具体的なことは言えないが、登板日の翌日にオフを与えるのが適していると思う」とし、試合なしの休養日が3日ある月曜日を翌日に控えた日曜日に登板させる可能性を示唆した。そして、二刀流・大谷への絶対的な信頼を口にした。
「オオタニは本当に特別な選手だ。(完全復帰に関しては)我慢強くならなければいけないだろう。世代を象徴する選手だ。失敗させたくない。今は我慢して、自然の才能が戻ってくるのを待とう」
「オオタニは世代を象徴する選手だ。リズムを見つけるよ。グラブを見つめるだけで、ある日突然、彼の素晴らしい能力を(再び)見せてくれるようになる。彼は(それを必ず)見つけるよ」
3度の最優秀監督賞に輝いている知将は粘り強く二刀流復活の時を待つようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)