鷹・柳田が語る打席の“中”と“前”の意識 6戦5発を生んだシンプル思考とは
今季8本塁打のうち、この6連戦で5本と固め打ちが続いている柳田
■ソフトバンク 6-1 楽天(12日・PayPayドーム)
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が12日、本拠地PayPayドームで行われた楽天戦に「3番・中堅」で先発出場。初回に今季8号となる先制のソロ本塁打を放った。
「丁寧に集中して打ちました。芯に当たったんで、いいところに行くかなと思いました」と振り返った柳田。現在の自身の状態については「集中できている感じですし、しっかりいいスイングをすることしか考えていないです。調子についてはわからないですけど、痛いところもないしコンディションはすごくいいかなと思います」と淡々と語った。
6戦5発8打点で首位相手のカード勝ち越しとホームでの3連勝に大きく貢献。カード勝ち越しをかけたこの日も、初回に左中間のホームランテラスにライナーで運ぶ8号先制弾を放つなど、この6連戦で2ラン2本、ソロ3本と固め打ちが続いている。
絶好調の要因として挙げるのが「いいスイングをすることしか考えていない」というシンプルな思考法。「バッティングは相手も球場も違う中で対応していかないといけないので難しい」と常に試行錯誤を続けつつも、打席では余計なことを考えないよう意識を集中しているという。
もちろん、そんなシンプル思考を妨げないために欠かせないのが事前の準備。「一番はコンディションをしっかり整えながら精一杯やるしかないです。自分の中で適応していければチームに貢献していけるかなと思います」と打席に臨む前段階の心理についても口にする。
チームは今季初めて観客を入れた10日から3連勝。これまでとは違う拍手主体の応援スタイルも、大きな後押しとなっている。「お客さんが入って、ファンの方の思いがチームの力になっている感じがするので、この勢いでチーム一丸でやっていきたいです」。シンプル思考とそのための準備、ファンへの思いも力に、この先も大暴れの予感が漂う。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)