前田健太は「いい補強だ」 06年MVP男が“熟練”1失点好投を大絶賛
06年MVPのツ軍OBモルノー氏は紅白戦で5回1失点と好投した前田を称賛した
ツインズの前田健太投手は15日(日本時間16日)、本拠地で行われた紅白戦で先発登板。5回67球を投げ、2四球4奪三振、3安打1失点と好投。06年MVPで通算1603安打、247本塁打を記録した野球解説者のジャスティン・モルノー氏は放送中に前田の熟練された投球を絶賛した。
前田は初回、ケプラーに先頭打者弾を浴びたものの、2回以降は走者を置いての投球となった。モルノー氏は4回の投球中に新天地での躍動を目指す右腕の投球をこう解説した。
「緩急をつけたり、投げるコースを変えたり、素晴らしい投球をしている。ほとんどの球が低めに集まり、必要な時には高めに投げられる。ゴロを打たせるのに適したラインナップを後ろに控え、ペースもいい。ここまで(4回時点)は上出来な内容だ」
前田は4回、この試合3つ目となる二ゴロ併殺打。5回は先頭アドリアンザに四球を与えたが、後続を打ち取った。今年1月にツインズ殿堂入りした往年の名選手による前田絶賛は続いた。
「マエダを打ちにくくしているもう1つの理由は、予測がしにくいことだ。どんなカウントにおいても全ての球種を投げられる。ピッチャーによってはカウントが悪い時はストレートばかり、というパターンに陥ることもあるが、どんなカウントでも自信をもって全ての球種を投げられる。しかもそれは左バッターから逃げていくチェンジアップだったり、逆に食い込んでくるカッターだったり、浮き上がるファストボールだったり、落ちていくスプリットだったり、いろんな方向に変化する球種をどんなカウントでも自信をもって投げ込める」
「ツインズファンはオフに(ヤンキース入りした)コールのような先発補強を求めていたかもしれない。ナンバーワンを手に入れることはできなかったが、マエダはいろんなことができるし、いい補強になると思う。それは今季だけじゃなく、将来のチームにとってもね」
チームは24日(同25日)の敵地ホワイトソックス戦で開幕を迎える。前田は新天地デビュー前にツインズのレジェンドのハートをガッチリつかんだようだ。
(Full-Count編集部)