ソフトBサファテ、圧巻3連続三振で史上初50セーブ「いい響きの数字だね」
急遽登板、初球ダブルスチールもお構い無し「いつでもいける準備はしていた」
ついに前人未到の領域に足を踏み入れた。ソフトバンクのデニス・サファテ投手。10日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季50セーブ目を挙げ、史上初めてシーズン50セーブの大台に到達した。
予想外の展開で、出番はやってきた。8回が終わった時点で3-2と1点のリード。当然、サファテがマウンドに上がる展開だったが、9回の攻撃で、明石の適時内野安打に加え、今宮にも2ランが出て4点差に。セーブシチュエーションでもなくなったため、守護神を少しでも休ませるために、森が9回のマウンドに上がった。
だが、その右腕が先頭から3連打を食らって1点を失い、なおも無死一、二塁。一発出れば、同点の状況となり、工藤公康監督はやむなく、守護神の投入を決断した。
「準備はできていたし、今宮がホームランを打たなかったら、自分がいくはずだった。ホームランが出て1度は座ったけど、何があるか分からないので、しっかりいつでもいける準備はしていました」
急遽の登板となったが、百戦錬磨の守護神には全くもって影響はなかった。それどころか、圧巻の投球だった。
初球、いきなりダブルスチールを決められて二、三塁となったが、そんなこともお構い無し。先頭の平沢を空振り三振に仕留めると、高濱、荻野貴も空振り三振。打球を前にも飛ばさせない驚異の3者連続空振り三振で試合を締めくくり「三振を狙っているわけじゃない。とにかく3つしっかりとアウトが取れればいいと思っていた。3つともフライでもいいから、どんな形でもいいから、とにかくストライク先行で、余計なランナーは出さないようにと思っていた」と振り返った。