鷹は6点リード守れず逆転負け 7回の継投裏目、大量6失点に工藤監督「すいません」
7回に高橋礼、嘉弥真、椎野の3投手を注ぎ込み6失点
■日本ハム 9-7 ソフトバンク(25日・PayPayドーム)
ソフトバンクは25日、本拠地PayPayドームで日本ハムと戦い、7-9で逆転負けを食らった。初回に栗原の満塁本塁打で4得点、2回にも中村晃の適時三塁打で2点を加えて一時6点のリードを奪ったが、ジワジワと差を詰められ、7回に大量6失点。この6連戦は2勝3敗となり、カード勝ち越しがなくなった。
初回に栗原が自身初の満塁弾、2回には中村晃の2点適時三塁打と序盤で6点をリードし、優位に試合を進めたソフトバンク。だが、先発の石川が5回に宇佐見に2ラン、6回には杉谷にソロを浴びて3点差に詰め寄られた。ジワジワと追い上げられると、悪夢は7回に待っていた。
石川のあとを受けた高橋礼が先頭の横尾に右前安打を浴び、清宮に四球を与えた。2死二、三塁まで漕ぎ着け、左打者の西川を迎えたところで嘉弥真にスイッチ。だが、左キラーが四球を与えると、杉谷のところで椎野を送った。だが、右腕が杉谷に四球を与えて満塁となり、近藤に中前へ2点適時打を浴びて同点。さらに中田には10号3ランを浴びて勝ち越された。
この回わずか3安打で6点を奪われるショッキングな逆転負け。工藤公康監督は7回の継投策について「西川選手に打たれていないというのもあって、嘉弥真くんにいってもらって、アウトを取ってと思ったんですけど……。(椎野への継投は)杉谷君がいい感じに振れていたので、左の嘉弥真君よりも、右の方が、フォークボールも持っていますし、そういうのもあった。縦の変化に対応するのは杉谷くんは上手くないので替えました。すいません」と振り返り、頭を下げた。
「あそこが肝だったので、僕の中で一人一殺できれば、と。あそこで切って切ってという思いの中でいかさせてもらったんですけど、結果はこういう結果なので。投手は四球出そうと思って出しているわけではないので割り切って『使っている監督が悪い』と思って、また明日と思ってやって欲しいと思います」と力なく語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)