大谷翔平の投手復帰に米メディア辛辣「失敗」 元虎助っ人以来の“不名誉記録”も
1死も取れず3四球3安打は04年の元阪神ボーグルソン以来メジャー16年ぶり
■アスレチックス 6-4 エンゼルス(日本時間27日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が26日(日本時間27日)、開幕3戦目の敵地・アスレチックス戦で今季初登板初先発した。2018年10月の右肘のトミー・ジョン手術後初、693日ぶりの公式戦登板だったが、初回1死も取れずに3四球3安打5失点で降板した。フォーシームの最速は152.4キロ。チームも4-6で敗れ、大谷は今季初黒星を喫した。
フォーシームは走らず、制球は荒れた。初回先頭・セミエンの中前打、ラウレアーノとチャップマンの四球で無死満塁のピンチを招き、オルソンに押し出し四球を献上。カナには右前2点打を浴び、続くグロスマンには右前適時打を許した。30球を投げてストライク15球。1死も取れずに3四球3安打5失点だった。
まさかの復帰登板。米メディアは続々と速報した。大リーグ公式サイトは「オオタニの復帰登板は失敗に終わる。5失点、ノーアウト」と伝えた。米ヤフースポーツは「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは復帰戦のマウンドで1アウトも取れず」との見出しで報道。2018年フォーシームの平均球速97マイル(約156キロ)だったのに対し、この日は93マイル(約149.7キロ)だったと指摘。「今日の短い投球は『不安を覚える』」と伝えた。
米放送局CBSスポーツは「オオタニの復帰登板は順調に進まなかった。全くもって、だ。彼の防御率は無限の状態だ」と報じた。トミー・ジョン手術明けの投手が制球に苦しむことが珍しくないことを伝え、メジャーで1死も取れずに3四球3安打したのは2004年の元阪神ライアン・ボーグルソン以来。リーグでは1998年のブレイク・ステイン以来と報じた。ただ、二刀流への球界の期待は大きい。「オオタニの才能はかなりのものである。彼に関しては、(エンゼルスが)辛抱強くいる価値がある」と粘り強く復調を待つべきとした。
マドン監督は27日(同28日)の同カードで指名打者として起用する可能性を口にした。登板翌日の打者出場となればメジャー自身初となる。大谷は「腕がイマイチ振り切れていなかったのは全体的にあるかなと思います。反省するところはもちろん反省したいですし、明日以降も試合はあるので、まずは切り替えて打席に集中したいと思います」と前を向いた。次回登板は2日(同3日)の本拠地アストロズ戦が見込まれる。米メディアを見返すような投球を期待したい。
(Full-Count編集部)