レンジャーズ、ダルビッシュの負傷で緊急補強か 地元紙が報じる
補強候補にフィリーズ左腕ハメルズ
レンジャーズが右肘靭帯損傷で長期離脱を迫られたダルビッシュ有投手の影響で、フィリーズのエース、コール・ハメルズ投手らの緊急補強に乗り出す可能性が浮上した。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」が報じている。
右腕の張りを訴えたダルビッシュはMRI検査の結果、肘靭帯に小さな傷があることが判明。ドクターのキース・マイスター氏は靭帯を再建するトミー・ジョン手術を勧めたという。だが、手術を実施した場合は復帰まで1年から1年半必要とするため、球団はダルビッシュ自身が他の専門家にもセカンドオピニオンを求める意向であることを発表している。
昨年67勝95敗でア・リーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズにおいて、ダルビッシュは8月途中で離脱するまで10勝7敗で防御率3・06という成績だった。2年前にはサイ・ヤング賞候補で2位にも選出されるなどチームに不可欠な存在。そのエースの離脱は大きな痛手となる。
緊急事態を迎えたレンジャーズのジョン・ダニエルズGMは被害を最小限にとどめるため、打開策を模索中だという。記事によると、「ダニエルズはダルビッシュの代わりに先発ローテーションを担う人材を内部昇格で補うことを優先するとしながらも、外部からの緊急補強の可能性は否定していない。レンジャーズはフィラデルフィアにコール・ハメルズについてオフの間、打診をしていた。ダルビッシュの能力を補完できる唯一現実的な選択肢だが、レンジャーズは当時ハメルズの年俸を支払う余裕がなかった」とレポートしている。