メッツ大谷の可能性はほぼゼロ…番記者明言「スカウトすら送っていない…」

日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】
日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】

21日の先発試合は17球団27人の関係者が視察も、メッツの姿はなし

 今オフのメジャー移籍が噂される日本ハムの大谷翔平投手。先発投手に本格復帰後、3戦目となった21日ソフトバンク戦(札幌D)には、メジャーから17球団27人の関係者が視察に訪れた。ジャイアンツのエバンスGM、レイズはナンダーGMが自ら来日していたが、その中に名前がなかったのが、日本人にはお馴染みの球団メッツだ。

 メッツと言えば、吉井理人・現日本ハム投手コーチをはじめ、新庄剛志、松井稼頭央ら日本人選手が多数在籍。今季は9月2日から青木宣親外野手が、メッツのユニホームを着てプレーしている。多彩な先発投手陣を擁するメッツは、最近ではプレーオフの常連となっていたが、今季は失速。大きく負け越して、地区4位に沈んでいる。シンダーガード、デグロムら若手トップクラスの先発投手に加え、大谷を獲得できたら、なかなかな先発ローテが形成できそうだが、どうやら実現の可能性は極めて低そうだ。球団公式サイトで番記者を務めるアンソニー・ディコモ記者が、ファンの質問に答えている。

 恒例のQ&Aコーナーにファンから届いた質問の1つが、「今オフにメッツがオオタニを引き当てる可能性はどのくらいでしょう? 最初の契約は金額が問題にはならないはずです」というものだった。同じニューヨークに拠点を置くヤンキースとは対象に、メッツは財布の紐が固いことで知られる。特に、アルダーソンGM就任後は顕著な傾向にあるため、大型契約を用意しなくてもいいビッグスター=大谷の到来に、ファンは心を躍らせたようだ。

 だが、ディコモ記者の返答で、その夢も一瞬で打ち砕かれた。

「メッツが大谷視察にスカウトすら送っていないことが、全てを物語っているでしょう」

 つまり、メッツが大谷を獲得する可能性は極めて低い、ということだ。気になる理由は、やはり資金不足にあるようだ。ディコモ記者は「新ルールでオオタニはタナカのような大型契約は掴めない」と状況を説明すると同時に、「メッツは海外選手との契約金限度額のほとんどを、7月にドミニカやベネズエラの有望株との契約で使ってしまった」とリポート。「オオタニ獲得のために、他チームを出し抜ける十分な資金は残っていない」と結論づけた。

 メジャーの大半がオオタニ狂想曲に沸く中、メッツは独自の路線を歩み続けるようだ。

(Full-Count編集部)

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