CY賞3度カーショーの球はバントもできない!? 笑撃の空振りに球場も騒然
ジャイアンツのクロフォードがバントできずに転ぶ
ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショーと言えば、誰もが知るメジャー屈指の投手だ。150キロを超える速球に加え、切れ味鋭いスライダーと曲がりの大きなカーブを巧みに操り、打者をまったく寄せ付けない。今季は26戦を投げ終え、18勝4敗、防御率2.21という圧倒的な成績で、被打率は.207。打者がボールを前に飛ばすことは非常に困難な相手だが、バントすることすら難しいことが明らかになった。
24日(日本時間25日)、本拠地でのジャイアンツ戦に先発した左腕は、テンポよくアウトを重ねた。スコアボードに「0」を並べたまま、3-0で迎えた7回のことだ。2死走者なしの場面で、ジャイアンツの遊撃手クロフォードと対戦。カウント1-1から3球目92マイル(約148キロ)速球を投じた。ここでクロフォードはセーフティバントを試みたが、まさかの空振り。さらに勢い余って前につんのめり、これまたまさかの四つん這いの姿勢になってしまった。
思わず飛び出した笑撃のシーンに、マウンド上のカーショーは投げ終わった体勢のまま、クロフォードから目が離せず。ドジャースタジアムは大きなどよめきに包まれた。気まずさを隠しきれずうつむいたまま立ち上がるクロフォードに追い打ちを掛けたのが、地元サンフランシスコで試合中継をする「NBCスポーツ」の解説だ。「これは優美な動きとは言えませんね」と淡々と語った。
MLB公式ツイッターでは、「カーショーからバントをすることすら難しい」というコメントと爆笑する絵文字を添えて、笑撃の映像を公開。ファンからは「クロフォードって他にいっぱい上手にできることがあるけど、バントだけはイマイチだよね」という絶妙なフォローも入っていた。
バントすら難しい男、カーショーは、この日18勝目を記録。これまで3度のサイ・ヤング賞を手に入れたが、4度目の受賞も視野に入れている。