引退の井口資仁がWソックスで始球式 古巣も祝福「とても優れた選手だった」
移籍1年目の2005年にワールドシリーズ制覇貢献
今季限りで現役を引退するロッテの井口資仁内野手が28日(日本時間29日)のホワイトソックス-エンゼルス戦で始球式を務めた。同選手の古巣ホワイトソックスの本拠地であるシカゴのギャランティード・レート・フィールドで引退セレモニーとして行った。
2005年から08年まで渡米した井口は初年度から3シーズン目の途中までホワイトソックスでプレー。1年目に打率.278、15本塁打、71打点の成績を収め、プレーオフでも活躍。ワールドシリーズ制覇に貢献した。2年目も打率.281、18本塁打、67打点の成績を残し、3年目のシーズン途中にフィリーズにトレードで移籍した。
ワールドシリーズ制覇に貢献した日本人内野手の引退に、ホワイトソックス側も敬意を表し、24日の引退試合では当時の監督やチームメイト、GMらが動画を送って祝福。オギ―・ギーエン元監督は「お気に入りの選手の一人でした。2005年にはメディアにあなたがMVPだと話したこともありました」と称えていた。
さらにこの日は引退を記念して本拠地での始球式を実施。井口は当時背負った「15」のユニフォームを着て登場し、始球式を行った。現地で試合を中継した米メディアの実況も「元ホワイトソックス選手で、2005年の地区シリーズでは貴重な一発も放ったタダヒト・イグチが始球式のためにやってきました」と紹介し、解説も「彼はとても優れた選手でした。二塁のレギュラーを務め、ワールドシリーズ制覇も果たしました。(始球式で)彼が紹介された時、ファンも温かく迎えてましたね」と称えた。
この始球式の前には現地で会見も行っており、地元メディアは井口が将来的にメジャーで監督をやりたい、ホワイトソックスに戻ってきたいと語ったことなどを伝えた。