15年育成1位ロッテ大木、プロ初先発で初安打&初盗塁「言葉に表せない」
両親と夫人が見守る前で“脚”でアピール
地元千葉・拓大紅陵出身の2年目、大木貴将内野手が、両親、夫人の前でプロ入り初安打に初盗塁を決めた。29日のオリックス戦(ZOZOマリン)に「9番・三塁」でプロ入り初スタメン。守備では8回から二塁を守った。
見せ場は打席でやってきた。3回2死、先発吉田一の難しい内角142キロの速球を腕をたたんで中前打。続く加藤の2球目にスタートよく切り、二盗にも成功した。
2015年には四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズで打率.327、43盗塁を記録し、2冠を獲得するなど脚が魅力だ。同年の育成ドラフトで1位指名され、支度金300万円、年俸300万円(金額は全て推定)で入団した。昨年1月に神奈川県在住の女性と結婚しており、家族のために必死だ。
「言葉に表せないくらい嬉しい。(カウント2-2と)追い込まれていたので、三振だけはしたくなかった。(内角球に)うまく反応できて、ヒットになった。盗塁はサインがでて、思い切って走った。脚でアピールできた」と手応え十分。大木にとっては忘れられない試合となった。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)