「4番・投手」大谷翔平に米メディア驚愕「バムガーナーですら9番だった」
最速162キロをジョークで称賛「クリーンナップ打者としては悪くない」
4日の本拠地最終戦オリックス戦で、パ・リーグ史上初となる「4番・投手」でスタメン出場した日本ハムの大谷翔平投手。今季初の“リアル二刀流”を実現したこの日は、投げては9回を2安打10奪三振無失点の快投で約1年ぶりの完封勝利、打っては4打数1安打で決勝ホームを踏み、3-0の勝利に貢献した。
今季終了後にもポスティングシステムを利用してメジャーへ移籍する可能性が高まっている大谷。日本での最終登板となる可能性が高い4日のマウンドには、米メディアも注目していた。札幌ドームを沸かせた大谷の躍動を、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も「クリーンナップを打ちながらもシャットアウト」と特集している。
今季は故障に苦しんだ二刀流のスーパースターについて、記事では「2017年は故障の影響で先発試合数はわずかだったが、それでも打撃では228打席に立ち、打率.338、8本塁打を記録した。NPB最後かもしれないマウンドでは、実力を十二分に発揮。数々のスカウトが視察する中、オオタニはオリックス・バファローズを10奪三振で完封した」とリポートしている。
そして、この日は「4番・投手」で先発した事実に注目。メジャー投手の中で最強打者と呼ばれるジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手を引き合いに出し、「バムガーナーがオークランドでDHを使わずに打席に立った試合ですら、9番打者だった」と、「4番・投手」がメジャー基準から見ても、異例の抜擢だったと指摘している。
この日の最速は162キロ(約100.7マイル)だったことにも触れ、「クリーンナップ打者としては悪くない数字」とジョークを交えながら称えた。
最後には、オリックス戦で躍動した大谷のダイジェスト動画を紹介しながら、「バファローズを駆逐する姿をチェックしてほしい。そして、彼がメジャーで次世代の二刀流スターになることを夢見よう」と呼び掛けた。
ポストシーズンで盛り上がるメジャーだが、同時に大谷狂想曲も加熱する一方のようだ。
(Full-Count編集部)