デバースが球団史上最年少PO弾、21歳未満は元楽天AJらに次ぐ米史上6人目
ドミニカ共和国生まれの20歳350日、古豪レッドソックスで最年少
レッドソックスのラファエル・デバース三塁手が8日(日本時間9日)、本拠地で行われたア・リーグ地区シリーズ第3戦アストロズ戦で、プレーオフ初本塁打を含む2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。20歳350日でのPO本塁打は、長い歴史を誇るレッドソックス球団史上最年少記録を更新。メジャーの歴史を振り返っても21歳未満でPO本塁打を放ったのは、ミッキー・マントル、元楽天アンドリュー・ジョーンズ、ミゲル・カブレラ、マニー・マチャド、ブライス・ハーパーに次ぐ史上6人目の快挙となった。
まだあどけない顔の20歳が大仕事をやってのけた。アストロズに3点を先制されたレッドソックスは、2回にレオンの適時打で1点を返し、2点を追う展開で3回を迎えた。2死からモアランドが右翼へ二塁打を放ち、続くラミレスの打球を打球を左翼手が処理に手間取る間に1点追加。なおも2死二塁で打席に立ったデバースは、変わり端のアストロズ2番手リリアーノの2球目を強振した。打球は右中間深くに飛ぶ逆転2ランに。本拠球場を埋め尽くす満員のファンが沸いた。
20歳と350日でのプレーオフ本塁打は球団最年少記録を更新。デバースはこの2打点に加え、7回にも左翼に適時打を運んで3打点を記録。メジャー史を振り返っても、21歳未満の選手がプレーオフで3打点以上を記録したのは、1946年ジョー・ガラジオラ、1996年アンドリュー・ジョーンズ、2003年ミゲル・カブレラに次ぐ4人目の偉業となった。
今年7月25日にメジャーデビューを果たした三塁手は、今季58試合に出場して打率.284、10本塁打、30打点を記録。レッドソックスの地区優勝に攻守で大いに貢献した。
アストロズとの対戦成績を1勝2敗としたレッドソックス。21歳の誕生日を目前に控えたデバースの存在が、今プレーオフのカギを握るかもしれない。