ホークスの強さ象徴 個人タイトル6選手輩出の偉業
今季7部門6選手の個人タイトル獲得者を輩出したソフトバンク
10月10日、プロ野球は今季のペナントレース全日程が終了した。各タイトルの獲得者も決まり、セ・リーグではDeNAの宮崎敏郎が初の首位打者、ロペスが最多安打と打点王に輝き、巨人の菅野智之が2年連続の最優秀防御率と初の最多勝を獲得。パ・リーグは西武の秋山翔吾が首位打者と最多安打、西武の菊池雄星が最優秀防御率と最多勝に輝いた。
その中で、リーグ最多のタイトル獲得者を輩出したのは、2年ぶりのパ・リーグ優勝を成し遂げたソフトバンク。16勝の東浜巨が最多勝を、千賀滉大が最高勝率、岩嵜翔が最優秀中継ぎ、サファテが最多セーブを獲得。打者部門ではアルフレド・デスパイネが本塁打、打点の2冠に輝き、柳田悠岐が最高出塁率に輝いた。実に7部門をソフトバンク勢が占め、タイトル獲得者は実に6選手に上った。
同一球団で7部門のタイトルを獲ることも珍しいのだが、それ以上に珍しいのは、6人もの選手がタイトルを獲得したことだ。1950年に野手4部門(首位打者、最多本塁打、最多打点、最多盗塁)、投手3部門(最優秀防御率、最多勝利、最高勝率)で個人タイトルの歴史はスタートした。
その後、変遷があり、パ・リーグは1994年に野手が現在の6部門となり、投手は1996年に最優秀中継ぎ投手が設立されて5部門に、2002年に最高勝率もタイトルとして表彰が再開されて、現行の6部門となった。セ・リーグも1994年に野手は現在と同じ6部門に、投手はパ・リーグから遅れること11年後の2013年に最高勝率が再びタイトルとなり、現行の6部門となった。