存在感増す平野佳寿 古巣斬りの“伝家の宝刀”を現地実況も絶賛「その球で名声を」

敵地でのDバックス戦に登板し1イニングを無失点に封じたマリナーズ・平野佳寿【写真:AP】
敵地でのDバックス戦に登板し1イニングを無失点に封じたマリナーズ・平野佳寿【写真:AP】

最後の打者を133キロのスプリットで空振り三振に打ち取った

■マリナーズ 7-3 Dバックス(日本時間14日・アリゾナ)

 マリナーズの平野佳寿投手は13日(日本時間14日)、敵地ダイヤモンドバックス戦の9回に登板。1イニングを無安打無失点に封じ試合を締め括った。昨季まで在籍した古巣を抑える好投に、MLB公式サイトからも称賛の声が上がっている。

 4点のリードの9回に7番手としてマウンドに上がると、先頭のロハスを右飛。続くヴァンメーターの右翼線への飛球も右翼手アービンがダイビングキャッチで捕球し、右腕を手助けする。最後はウォーカーを空振り三振に打ち取り、女房役のオドムと固く握手を交わした。今季8度目の登板で1イニングをパーフェクトリリーフ。0勝0敗1セーブ、防御率3.38とした。

 MLB公式サイトでは「ヒラノが9回にDバックスを撃退する」とのタイトルでこの好投を動画で紹介。記事内でも「ヨシヒサ・ヒラノが役割を果たした」と伝えた。また、マリナーズの地元TV局「ROOTスポーツ・ノースウエスト」の実況デーブ・シムズ氏も、ウォーカーを3球三振に打ち取った82.5マイル(約133キロ)のスプリットについて「空振りです。ヒラノはDバックスでの2年間、その球(スプリット)で名声を得ました」と絶賛している。

 今季から加入したマリナーズでは新型コロナウイルスに感染しサマートレーニング合流が遅れた平野。開幕には出遅れたが、復帰後のマウンドでは古巣と変わらぬ輝きを放っている。これで2試合連続無失点で、任された役目を果たしていく。

【動画】古巣相手のパーフェクトリリーフ! 平野が決め球スプリットで三振を奪った実際の映像

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