大谷翔平、二刀流継続を米メディア懸念「投球でもう1度失敗した時は…」
「ジ・アスレチック」は懸念「成績が伴わないことにより、間違いなく疑問は生じる」
エンゼルスの大谷翔平投手は苦しいメジャー3年目となっている。2年ぶりに二刀流復活させた今季はシーズン序盤で右前腕筋の損傷で打者に専念したが、極度の打撃不振。一塁のウォルシュ、ベテランのプホルスの好調もあって、6試合連続でスタメンを外れたこともあった。米メディア「ジ・アスレチック」は「エンゼルスはショウヘイ・オオタニの打撃を懸念すべきか?」と来季を見据えた特集を展開した。
チームは5年連続のシーズン負け越しが決まり、ポストシーズン進出も厳しくなっている。ジ・アスレチックは投打で精彩を欠いた大谷を厳しく総括した。
「60試合のシーズンがもうすぐ終了する中、オオタニの並外れた才能が注目されることはあまりなかった。大きく期待されたトミー・ジョン手術からの復帰は、前腕の損傷で二刀流を再開してほぼすぐに中断となり、上手くいかなかった。メジャーリーグ移籍後最長となる打撃スランプにより、40歳のアルバート・プホルスにスタメンを譲ることになった」
「才能が豊かなことに変わりはない。好調時には球界トップレベルの打者たちに引けをとらない打球速度を出す。足の速さはトップレベル。前腕に問題を抱える中でも直球が97マイルに達していた。しかし、結果につながっていない。彼のハードヒット率は昨季から大きく下がり、ブレークしたルーキーシーズンから10%以上下がっている。球界の上位4%に入っていた平均打球速度は4マイル下がり、平均に近くなった」
打者・大谷の不振はどこに原因があるのか。同メディアは「球がよく見えないことにより、スイングしないと決めた時に後ろの足、両方の足を動かす時さえある。スイングした時にさえそうしていたこともある。(6号ソロを打った)土曜日は大谷にとって明るい兆しとなったが、(無安打の)日曜日にまた足を動かしていた」と打席内で足が動くことを不振の原因とした。地元放送局「FOXスポーツ・ウエスト」でも同じように“動く足”が不安定な打撃につながっていると指摘されている。
大谷は近日中に投球練習を再開する見込みで、来季は再び二刀流復活を目指すシーズンとなる。ジ・アスレチックは「オオタニの投球はエンゼルスにとって長期的な懸念となっている。健康であれば彼の投球は魅力的であり、まだ試す価値はあるが、もう1度失敗した時は終わりとなるかもしれない。打撃も懸念されるだろうか?」と投げかけ、「エンゼルスはオオタニの明らかな才能に惹かれている。しかし、成績が伴わないことにより、間違いなく疑問は生じる」と締めくくっている。来季は二刀流として真価の問われるシーズンとなりそうだ。
(Full-Count編集部)