東海大四が北海道勢52年ぶり決勝進出 浦和学院に快勝!
エース右腕・大沢が1失点完投、打っても3安打2打点の活躍
31日の第87回選抜高校野球準決勝第2試合で、東海大四(北海道)が一昨年の王者・浦和学院(埼玉)を3-1で破り、初の決勝進出を決めた。2回に相手の失策で勝ち越すと、6回に1点を追加。エース右腕・大沢の好投でリードを最後まで守りきった。北海道勢の春の決勝進出は、1963年の北海以来52年ぶりとなった。
先制点は、戦前に有利と見られていた浦和学院が奪った。2回。1死1、3塁とチャンスを作ると、ピッチャーの9番・江口が右翼線へタイムリーツーベース。なおも好機が続いたが、大沢が後続を断った。
その裏、東海大四はすかさず反撃に出る。死球などで2死3塁として、ピッチャーの7番・大沢がセンター前に運んだ。チーム初安打で、まずは同点。さらに死球などで2死満塁とすると、1番・冨田はセカンドゴロ。しかし、二塁手がこれを弾き、一塁はセーフ。三塁走者が生還し、一気に逆転した。
その後、浦和学院は毎回のように走者を出し、得点圏まで進めるが、点を奪えない。大沢の粘りの投球が光る。
3回以降はノーヒットに抑えられていた東海大四は6回、先頭の4番・小川がライト前ヒットを放つ。これがチーム2本目の安打となった。送りバントと振り逃げで1死1、3塁のチャンスを迎え、打席には打撃好調の大沢。初球セーフティースクイズが成功し、1点を追加した。
7回、東海大四は2本のヒットと盗塁などで1死2、3塁としながら後続が倒れて無得点。ここは江口が粘った。しかし、大沢は浦和学院打線を7、8回と三者凡退に抑えると、9回も走者を出しながら無失点。東海大四が快勝した。
東海大四は今大会の2回戦で松山東(愛媛)を下し、春夏通じて初めて甲子園で2勝目を挙げていた。そのまま勢いに乗り、初の決勝進出。北海道勢としても春の甲子園では52年ぶりの快挙となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count