発足から14年の「みやざきPL」、発展支える事務局スタッフが語る変遷
宮崎市観光協会の川越氏「何と言っても、宮崎は春季キャンプのメッカ」
今年のみやざきフェニックス・リーグは10月30日に幕を閉じた。2度の台風などで雨に祟られたが、約3週間に及ぶスケジュールを無事に終了。フェニックス・リーグの事務局として、地元でリーグ運営を支えた宮崎市観光協会の川越利満氏に話を聞いた。
――宮崎で教育リーグを始めた経緯は?
「みやざきフェニックス・リーグは、NPBさんと宮崎市、日南市、日向市など地元自治体や観光協会からなる『みやざきフェニックス・リーグ支援実行委員会』が共催しています。私たちは、同時に事務局として情報の取りまとめをしています。もう14年になりました。
元は、イースタン・リーグさんだけでスタートしました。イースタン・リーグさんは、それまでオフになると首都圏でコスモス・リーグという教育リーグをやっていました。教育リーグは試合だけでなく、その後しっかりと練習をしたいのですが、例えばジャイアンツさんで言えば、浦和で試合をして、その後に川崎の本拠地で練習をしようとしても、渋滞に引っかかって時間を無駄にするようなことがしばしばあった。
そこで『宮崎で教育リーグができないだろうか』というお話があって、実現したんです。宮崎の方がもちろん温暖ですし、選手を鍛えるには最適ではないかと思います」
――16チームが集結するのは、他にはないスケールです。
「何と言っても、宮崎は春季キャンプのメッカでもあるし、使える球場が県内にたくさんある。それが大きいのではないでしょうか。
2004年当初はイースタン・リーグさんだけでしたが、2005年から高知で黒潮リーグをやっていたウエスタン・リーグさんも参加して12球団で開催するようになりました。初めは2、3クールでしたが、少しずつ期間も伸びていきました。
その後、2007年から独立リーグの四国アイランドリーグplusさんが選抜チームを組んで参加し、さらにNPBを通じてKBO(韓国プロ野球)の球団からも参加希望がありました。
今年はNPBの12球団に、四国アイランドリーグplusの選抜チーム、そしてKBOから3チームが参加しています。KBOでは、参加したいという球団がもっとあるようですが、開催できる球場の数の問題や、偶数チームの参加にしないと試合のないチームができてしまう。そういう調整もしながら現状16球団での開催となっています」