敦賀気比、松本の決勝2ランで東海大四撃破 春夏通じ北陸勢初優勝!
平沼が5試合連続完投、松本が2戦連発!
第87回選抜高校野球決勝戦が1日、阪神甲子園球場で行われ、敦賀気比が東海大四を3‐1で破り、初優勝を飾った。福井県勢、また北陸勢の優勝は春夏通じて初。
雨のために1時間遅れの午後1時半開始となった一戦。
初回、東海大四はいきなり相手エースの平沼を攻める。先頭の1番冨田が内野安打で出塁。続く金村の送りバントを捕手が一塁に悪送球し、一、三塁に。一塁走者が二盗で二、三塁とすると、1死後に4番小川がライトへ犠牲フライを放ち、先制点を挙げた。
しかし、敦賀気比もすかさず反撃。その裏の攻撃で先頭の篠原がセンター前ヒットで出ると、犠打で二塁へ。2死となった後、打席には4番平沼。ここで東海大四のエース大澤が投じたボールは平沼の右足に当たる死球に。続く5番山本がライト前に弾き返し、同点とした。
4回、敦賀気比は勝ち越しの好機を迎える。先頭の山本の二塁打、野選などで無死満塁に。しかし、8番嘉門、9番木下と連続三振に倒れ、篠原もショートゴロ。チャンスを逸する。
東海大四もなかなか追加点を奪えない。6回2死二、三塁の好機では8番立花は空振り三振。7回には先頭の9番渡瀬、冨田と連打で無死一、二塁に。金村の送りバントで二、三塁としたが、続く山本がセカンドゴロ、小川がファーストゴロに倒れた。その裏の攻撃で敦賀気比も2死三塁の場面で3番林中はライトフライ。
東海大四は8回にも絶好機を迎える。先頭の5番邵が右中間へ二塁打を放つと、塩田がピッチャー前に送りバント。これを平沼が三塁に送球。タイミングはアウトだったが、三塁手が落球し、二、三塁に。
しかし、その後、敦賀気比バッテリーは大澤の打席でスクイズを外して三塁走者を刺すと、大澤を見逃し三振に仕留める。さらに続く立花の強烈な打球では一塁の上田が好プレーを見せて点を与えない。
試合が動いたのは8回裏。敦賀気比は1死二塁の場面で松本がレフトスタンドへ勝ち越し2ラン。前日の大阪桐蔭戦で2打席連続満塁弾を放っている男がまたもや大仕事をやってのけた。
敦賀気比はエース平沼が9回をきっちり抑え、5試合連続完投勝利。福井県勢、北陸勢としても歴史的な優勝となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count