イチローFA、マーリンズ契約更新せず ファン惜別「辛い」「来季もプレーを」
球団がオプション行使せず、ファンからは「マリナーズが呼び戻せ」の声も
マーリンズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手との2018年の契約延長オプションを行使しないと発表した。イチローはフリーエージェント(FA)となり、マーリンズを含む全ての球団との交渉が可能に。今後は来季プレーできる新天地を探すことになる。4番手外野手という立場ながら、マーリンズでも数々の名場面を作ってきたイチローには、ファンから惜別のメッセージが寄せられている。
マーリンズは今オフ、元ヤンキースのデレク・ジーター氏らが新オーナーに就任。球団の最高経営責任者(CEO)も務める同氏は、大胆なチーム改革を進めている。ジェフリー・ローリア前オーナー時代、デビッド・サムソン前球団社長はイチローとの“終身雇用”を望んでいたが、新オーナー体制となった球団は来季契約オプションを行使しないことを決断した。
2001年にマリナーズでメジャーキャリアをスタートさせたイチローは、ヤンキースを経て、2015年にマーリンズへFAで加入。4番手外野手という立場でチームを支えながらヒットを積み重ね、2016年6月15日の敵地パドレス戦では、日米通算4257安打としてピート・ローズのメジャー歴代最多安打記録(4256安打)を抜き去った。
さらに、同年8月7日の敵地ロッキーズ戦では、史上30人目となるメジャー通算3000安打の偉業を達成。今季終了時点で歴代22位のメジャー通算3080安打、日米通算では4358安打を放っている。また、2015年の最終戦では投手デビューを果たすなど、マーリンズでも多くの名場面を作った。野球への真摯な姿勢などから若手選手から尊敬を集め、イチロー自身もチームメートへの深い愛情をことあるごとに示していた。