大谷翔平の動向がメジャー全体に影響か 米メディア分析「今オフは動き遅い」
例年より動き鈍い米移籍市場、「オオタニが渡米するかどうか見守っていた」
今オフのメジャー移籍を目指す日本ハムの大谷翔平投手。その動向が米ストーブリーグ全体に影響している様子を現地メディアが報じている。米CBSスポーツ電子版が「2017-18オフシーズンは過去数年のオフシーズンよりも動きが遅い?」との見出しで特集している。
同メディアは感謝祭を迎えた23日(日本時間24日)に記事を掲載。「ストーブリーグでは噂や憶測が飛び交っている。しかし今オフシーズンの動きはほとんどない」と言及した。また、「オフシーズンはまだ始まったばかりである。しかし現時点において、過去のオフシーズンと比較すると契約はほとんど結ばれていない」とレポートしつつ、過去3シーズンの動きを紹介している。
記事によると昨オフは感謝祭前に7トレード、10のフリーエージェント(FA)契約が成立。その中では今季ワールドシリーズを制したアストロズがブライアン・マキャンをトレードで獲得するなど早い段階から積極的な動きを見せ、ジョシュ・リディックとも長期契約で合意。また、一昨年の2015年オフにはトレードは11、FA契約は8、3年前の2014年オフもトレード7、FA契約は11が成立していたという。15年オフに結ばれたスタントンとマーリンズの13年総額3億2500万ドル(約361億円)の超大型契約も感謝祭前に合意に達していた。一方で記事では、今オフの大きな動きはエンゼルスがジャスティン・アップトンと5年の契約延長で合意した程度だとしている。
記事を執筆したマイク・アクシサ記者はこれらを踏まえて「ショウヘイ・オオタニが実際に渡米するかどうかを球団は見守っていたため、今オフシーズンは動きが非常に少ないのだと私は考える」と分析し、二刀流右腕の動向がメジャー全体の動きに影響を及ぼしているとの見方を示した。
23歳にして全米の注目を浴びる大谷。すでに移籍先候補にはヤンキースやドジャースの名門をはじめとする複数の球団が挙がっており、その去就次第でメジャー球団の戦略も変わってくるかもしれない。
(Full-Count編集部)