マイナー通算151発の長距離砲がNPB入りか 米複数メディア報道「日本に向かうようだ」
ダイヤモンドバックスの内野手ケビン・クロン、今季はメジャー8試合出場
米マイナーリーグで通算151本塁打を誇る右の長距離砲が来季、日本球界に参戦する可能性が高いと米複数メディアが報じている。地元紙の「アリゾナ・セントラル」は、ダイヤモンドバックスのケビン・クロン内野手の名前を挙げ「クロンの権利を日本のトップリーグであるNPBの球団に売ろうとしている」と報じた。
同紙では「情報源によると、スラッガーのケビン・クロンはダイヤモンドバックスを離れ、日本に向かうようだ」と報道。球団名こそ明らかにされていないが、契約は大詰めとみられる。
クロンは2014年のドラフトでダイヤモンドバックスから14巡目で指名され、メジャーデビューした19年には6本塁打を放って長打率.521を記録。今季は8試合で17打数無安打にとどまったが、マイナーでは目を見張る成績を残している。
14年からの6年間でマイナー通算151本塁打、打率.280、出塁率.348、長打率.529をマーク。特に19年には、3Aで305打数で38本塁打を打ち、打率.331、出塁率.449、長打率.777を記録した。
身長約196センチ、体重約116キロの右投げ右打ち。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、足が遅い一塁手で守備もうまくない伝統的なスラッガータイプであったことなどを挙げ、メジャーで出場機会が得られなかったとしている。
まだ27歳と若く、長距離砲を欲している球団には魅力的な存在。MLB公式サイトによると、クロンの父は元メジャーリーガーのクリス・クロン。兄のCJ・クロンは現在タイガース所属の選手でメジャー通算118本塁打をマーク。素材は間違いないスラッガーは、新天地で「ジャパニーズドリーム」を目指すことになるのだろうか。