レアードが米紙で大谷絶賛「スーパースター」「二刀流できる、間違いない」
懸念される二刀流実現に太鼓判「彼にはルーティンがある」
新ポスティング制度の発効が間近に迫り、いよいよ正式に“大谷争奪戦”の火蓋が切って落とされる。大谷本人は29日(日本時間30日)にロサンゼルス入り。代理人のネズ・バレロ氏と合流し、今後の打合せやメディカルチェック(身体検査)が行われる見込みだ。日米両国で熱を増し続ける大谷関連報道だが、移籍先の最有力候補と目されるヤンキースの地元紙「ニューヨーク・ポスト」電子版では、日本ハムのブランドン・レアード内野手に電話取材。大谷と3シーズンをともに過ごしたレアードは、旬の人“二刀流”大谷について「正真正銘のスーパースター」「投打両面に秀でた、あんな才能は見たことがない」など、次々と賛辞を並べたという。
大谷がいかに素晴らしい才能を持つか、各球団GMの評価、スカウトの見立てなど、様々な“証言”を元に伝えられているが、今季まで3シーズンをともに戦ったチームメイトの言葉ほど、高い信頼が置けるものはないだろう。記事の中で、レアードは2015年の春キャンプで初めて大谷を見た時に「唖然とした」と振り返っている。
「彼について、いろいろな話を聞いていたけど、打撃練習で球場外に打球をかっ飛ばした選手が、同じ日に紅白戦で時速95~100マイル(約153~161キロ)の速球を投げるんだ。すぐに、これは本物だって分かったよ」
日本では“二刀流”スーパースターであっても、戦いの舞台をメジャーに移せば話は変わる。日本人選手がメジャー移籍を果たした際、必ず越えなければならない課題が、新しい野球環境への適応だ。この点に関しても、レアードは「問題なく適応できる」と太鼓判を押し、「ここ(メジャー)でスーパースター級になるだろう」と断言している。さらに「マウンド上では圧倒的。打撃に関しても同じことが言える。感心するしかない。走れるし、打率を残せるし、長打も打てる。微調整をしながら、広角に打つこともできるんだ」と手放しで絶賛したそうだ。
二刀流実現の壁になるだろうと目されるのが、投打における「準備」の問題だ。先発投手として登板した後、身体が回復しないままに野手出場を繰り返せば、投打双方で準備不足の状態に陥る。だが、レアードは「彼はルーティンを持っていて、両方(投打)の準備で素晴らしい仕事をしている。メジャーへの適応はよりタフかもしれない。でも、彼には才能があるし、人間性も大人。投打両面で適応するよ」と保証したそうだ。
メジャーでも日本でもプレー経験を持ち、何よりも大谷の近くでプレーしたレアードの言葉。これまで聞こえてきた大谷評の中でも、その信憑性はかなり高いと言えそうだ。
(Full-Count編集部)