Vかけた早慶戦は早大が逆王手 早川が圧巻1失点15K完投、木澤に“ドラ1対決”で完勝
早川が通算13勝目、蛭間が決勝2ラン…明日引き分け以上でV
東京六大学秋季リーグ戦最終週は7日、両校の優勝をかけた早慶戦が神宮で行われ、早大が慶大に3-1で勝利。優勝に逆王手をかけた。
早慶戦でドラフト1位同士の投手戦が繰り広げられた。1回戦で勝てば優勝が決まる慶大はヤクルト1位指名の155キロ右腕・木澤尚文(4年)、2試合で1勝1分け以上が必要になる早大は4球団が競合した楽天1位の155キロ左腕・早川隆久(4年)の両エースが先発。上限いっぱいとなる1万2000人の観衆が詰めかけたが、5回までに木澤は1安打、早川も2安打でともに無失点に抑えた。
試合が動いたのは6回だ。早大は1死から金子銀佑二塁手(4年)が四球で出塁すると、犠打と暴投で三塁へ。ここで3番・瀧澤虎太朗左翼手(4年)が木澤の高めに浮いた変化球を右翼線に運び、タイムリー二塁打で1点を先行した。しかし、直後の7回、慶大は先頭の4番・正木智也右翼手(3年)が右中間二塁打を放ち、犠打で三塁へ。代打・藤元雄太外野手(4年)の遊ゴロの間に追いついた。
決勝点が生まれたのは、その裏。早大は1死から熊田任洋遊撃手(1年)が右前打で出塁すると、続く8番・蛭間拓弥中堅手(2年)が高めに浮いた変化球を捉え、左翼席に2ランを放った。そのまま早川がリードを守り切り、5安打で毎回15三振を奪い、1失点完投でリーグ戦通算13勝目。木澤は7回4安打3失点だった。
今季は新型コロナウイルスによる影響で従来の2戦先勝の勝ち点制ではなく、2試合総当たりのポイント制で開催され、勝利で1ポイント、引き分けで0.5ポイントが与えられるシステム。前週終了時点で慶大は6勝2分の7ポイント、早大は5勝3分で6.5ポイントで優勝は両校に絞られていた。
早大は8日の2回戦に引き分け以上で10季ぶり46度目の優勝、慶大は勝てば2季ぶり38度目の優勝となる。
(Full-Count編集部)