マリナーズでいまだ尾を引く“大谷ロス”…地元紙が分析した2つの“誤算”
「本命の1つ」と見られていたマリナーズ、なぜ大谷を獲得できなかったのか
ポスティングシステム(入札制度)で日本ハムからエンゼルスに移籍することが決まった大谷翔平投手。メジャーほぼ全球団が参戦した争奪戦で大谷から“招待状”を受け取り、面談に臨んだチームは7球団だった。米メディアは、岩隈久志投手の所属するマリナーズが「本命の1つ」と報じていたが、蓋を開けてみれば、大谷が選んだのはそれまでほとんど話題に上ることがなかったエンゼルスだった。
なぜマリナーズは二刀流のスーパースター争奪戦に敗れたのか。地元紙「シアトル・タイムズ」は2つの“誤算”を分析している。
マリナーズは大谷争奪戦に当初から積極的な姿勢を示していた。ジェリー・ディポトGMは、札幌ドームで大谷の登板試合を直接視察。常々ラブコールを送り、マーリンズから今季盗塁王のディー・ゴードン内野手を獲得したトレードでは、25歳未満のドラフト対象外外国人選手に使用出来る契約金枠を100万ドル(約1億1300万円)獲得。マリナーズの契約金枠は355万7500ドル(約4億2000万円)となり、7球団の中でも最高額と報じられていた。
だが、シアトルに待っていたのは悲報だった。第一の理由はディポトGMの“戦略ミス”だと、地元紙は指摘している。
「この選手に対する愛情や契約に対する情熱を新たなポッドキャストで熱く語るなど、ディポトは大々的にオオタニを勧誘したが、プライバシーが重要な状況でそれはやりすぎだったと、人々は信じている」