“不良債権”処理でトレード→即戦力外のゴンザレス、ド軍に感謝「最高の5年」
驚きの大型トレード成立、“拒否権破棄”を選択したゴンザレスの思いは…
ドジャースは16日(日本時間17日)、ブレーブスからマット・ケンプ外野手を獲得し、代わりに一塁手エイドリアン・ゴンザレス、左腕スコット・カズミア、右腕ブランドン・マッカーシー、内野手チャーリー・カルバーソンと金銭を送るトレードが成立したことを発表した。カズミア、マッカーシー、カルバーソンはブレーブスの補強ポイントに合致するものの、大きな目的は“不良債権”処理で、ゴンザレスはすでに移籍先のブレーブスから戦力外通告を受け、ドジャースもケンプを放出するか解雇する方針だと報じられている。
高年俸の大物野手を思わぬ形で“処分”した驚きのトレードは米国内でも大きな話題となっているが、張本人のゴンザレスは自身のツイッターでメッセージを投稿。ドジャースやファンへの感謝を述べるとともに、トレード拒否条項を破棄した自らの決断について「前進するため」と説明している。
今回のトレードによって、4選手を放出したドジャースは、2年総額4300万ドル(約48億4100万円)の契約を残すケンプが加わったものの、来季の年俸総額がぜいたく税の対象となる1億9700万ドル(約221億7800万円)を下回る見込み。これまで5年連続でぜいたく税の対象となり、毎年3000万ドル(約33億7700万円)をペナルティーとして支払ってきたが、来季課税対象から外れれば、2019年以降に再びぜいたく税の対象となった場合でも課税の割合が50%から20%に下がることになる。
そのために、来季2150万ドル(約24億2000万円)のゴンザレスを放出することには大きな意味があった。ドジャースは今季、驚異の新人ベリンジャーが正一塁手として大活躍を見せ、故障に苦しんだゴンザレスは残留しても来季出場機会が大幅に減る可能性が高かった。