ホークス内川、新たに4億円で2年契約「感謝しかない」 2000安打に残り25本
来季目標は「日本一」、サファテと“同時”名球会入へ「緊張しなくて済むかな」
14日、ソフトバンクの契約更改で、内川聖一が新たに4億円プラス出来高の2年契約を結んだ。
今季の内川は交流戦で頚椎を痛めて離脱、復帰後すぐに左親指を剥離骨折するなど故障に泣いたシーズンとなった。出場はソフトバンク移籍後最少の73試合に終わり、規定打席に到達しなかった。それでもクライマックスシリーズでは4試合連続本塁打を放つなど、4番打者としての存在感を示してチームを日本一へと導き、そのポストシーズン(PS)の活躍が大きく評価された。
「ケガもあって自分としても納得できるものではないが、球団からは『それを補ってあまりあるくらい』と、クライマックスシリーズと日本シリーズでの活躍を評価していただいた。この歳になっての新しい2年契約には感謝しかない」
来季の目標には「チームとしての日本一」を真っ先に掲げ。個人的には「ケガをせず、どんな時にもグラウンドに立って肌で感じていたい」と、全試合出場を目指す。
持ち越しとなった通算2000本安打までは残り25安打。4月中には達成可能な数字だが「本当は今年達成しないといけない数字。2000本打った時に、どんな気持ちになるのか、それを感じてみたい」と内川。ハワイへの球団の優勝旅行では、名球会の豪華な面々と接する機会があり「来年はこっち側だな」と声をかけられたという。サファテも通算250セーブで名球会入りの資格を得ることが濃厚で「同じ年に同じチームから名球会入りするのはないと思う。1人で入るよりも緊張しなくて済むかな」と笑った。
またリハビリのため、筑後のファーム施設で過ごした時間も長く、球団には2軍選手の食事面での改善を要求したという。「ナイター明けの翌日の昼食がないので、みんなコンビニで済ましている。(施設の)周りにゆっくりと食事できる場所も少ないし、若い時は(身体の)基盤を作るには大事な時期だから、何とかしてあげてほしい」とキャプテンらしい視点で若鷹たちを気遣った。
ポストシーズンでは「みんなにここに連れてきてもらった」と感謝を語っていた内川は、来季こそキャプテンとして、4番打者として、シーズンを通して役割をまっとうする覚悟だ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)