田中将大の快投を支える驚異のストライク率 ルーキー右腕の適応能力に驚きの声も
ヤンキース監督が絶賛も、本人は「まだまだ」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「彼の適応能力は素晴らしい」と褒め称えている。米国の野球関係者、そしてファンにも「勝てる投手」であることを3試合で強烈に印象づけたといえるだろう。
ただ、何よりも頭にとどめておくべきなのは、これがまだメジャーでのキャリアのスタート地点であるということ。環境に慣れていけば、さらに投球内容が良くなっていく可能性があるわけだ。
「1試合1試合で出る課題の中で次につなげていこうと思ってやっている。結果的にゼロに抑えることが出来ましたけど、完璧ではありませんし、そこまで良かったのかなと思うと、どうなのかなというのもあるので、気を抜かずに次に向けてやっていきたい。まだまだ甘いボールはあったので、厳しく投げられないと、今日はそれで痛い目にあいませんでしたけど、そういうことももちろんあります。よりいいものを求めてやっていきたいですね」
本人の中で、カブス戦の投球も「まだまだ」といったところなのだ。
この先、田中のピッチングはどこまで進化していくのか。完成したら、何が起こるのか。まだ25歳だ。3試合の安定感を見ていると、24勝無敗とまではいかないまでも、メジャーでもとんでもない成績を残すのではないかという期待がわいてくる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count