【パ×Full-Count】「BsGirls」も起爆剤に ファン急増のオリックスが仕掛けた戦略とは
avex traxからCDデビューした「BsGirls」、ライブも好評
――パフォーマンスとしては旧来のチアガールではなく、お客さんを盛り上げるところまでパフォーマンスとしてやらせる力を持たせると?
「そうですね。蕎麦で例えると、球場の中では野球があくまでも蕎麦であり、BsGirlsは蕎麦のお供である“ワサビ”のような存在です。それが上質なワサビで、なくてはならないものになったらいいと思いますし、そのワサビを目当てに球場へ来るような人が出てくればいいな、とも思っています。それはレベルが上がっていくことが前提条件であり、それを追求していった結果、人気も高まり、BsGirlsが単独ライブをしても、数百人単位で人が集まるようなところまで実力がついてきたと感じています」
――それは凄いですね。
「実際にavex traxからCDデビューもしていて、売上ランキングも関西だとデイリーチャートで最高2位まで行きました。1位がSKE48、2位がBsGirlsという順位でした(笑)。ウイークリーでも関西地区では初週は5位にランクインしました。これはファンの皆様のお陰ですし、BsGirls自体もある程度の実力まできたのだと思います。2015年の1月17日(土)にもライブをやる予定で、400人弱が入る会場で1日2公演やります」
――ということは、BsGirlsに対して、既に一定規模のファンがついているということですね。もっと言えば、BsGirlsに1000人のファンがつけば、野球の動員もそれだけ伸びると。
「まさにその通りで、その1000人が球場に来て頂ければ、何割かが野球ファンとして残り、そしてまた新しい層の野球ファンを連れてきてくれる可能性もあります。彼女たちは、良質なワサビとしての存在感を出し、新たな顧客層をオリックス・バファローズに連れてくる、そうした動機付けをするという意味で良い流れができてきたように思います」
――少し話は戻りますが、やはり1年でファンクラブの会員が1万4000人増えたというのは凄いことです。一番大きな要因はどこにあったと考えていますか?
「理由は大きく二つあると思います。一つ目は、先ほどのBs spiritsという象徴を掲げて、’さらに、ひとつになる’というコンセプトがしっかりしていたことが大きかったと思います。もう一つは積極的に会員の加入促進を行なったことだと思います。ファンクラブは、例えそのチームのことを好きだとしても、入会するまでにはいくつもの壁が存在します。その壁を乗り越えていただくために、2014年からインターン制度を作り、彼らに加入促進をしてもらいました。
球場に来るファンの方々はもともとオリックス・バファローズに興味がある方々だと思いますので、来場者の方々にインターンというモチベーションの高い人たちが“一緒に応援しましょう”という切り口で会員獲得を進めていきました。そういった来場者の方々に共感を得られたのが、大きかったと思います」