定位置奪取は可能? イチロー移籍浮上のマーリンズ外野陣はメジャー最強

昨年のポストシーズンで躍動のロイヤルズ外野陣は4位、イチローの去ったヤンキースは6位

 2位は2013年シーズンMVPのアンドリュー・マカッチェンを要するパイレーツ。ドミニカ出身の23歳の若き俊英、グレゴリー・ポランコが期待通りの成長するなら、メジャー最高布陣になるかもしれないとも分析されている。

 3位はエクスポズ時代から伝統的に外野手の充実するナショナルズ。走・攻・守と三拍子揃ったジェイソン・ワース外野手の右肩手術という不安要素はあるものの、すでにスター選手の扱いを受けるブライス・ハーパー、堅実なデナード・スパンと布陣は今年も盤石だという。

 4位は昨年、1985年以来のワールドシリーズ進出を果たしたロイヤルズ。ライトのレギュラーだった青木宣親は王者ジャイアンツに旅立ったが、外野の布陣は充実している。「アレックス・ゴードンは昨季の大半でア・リーグMVPの候補となっていたし、ロレンゾ・ケーンもワールドシリーズで優勝すれば、シリーズMVPだった」と、昨季と同じレフトとセンターの実力は高く評価されている。

 韋駄天で知られるジャロッド・ダイソンは代打、代走などでインパクトを残すために4番目の外野手となることが濃厚。レンジャーズからFAで加入したアレックス・リオスがライトのレギュラーで、チームは復活を期待していると予想されている。

 5位には近年メジャー最高の守備力と評価されるジェイソン・ヘイワードをブレーブスから獲得した強豪カージナルスが入った。

 6位はイチローの去ったヤンキース。昨年、レッドソックスから禁断の移籍で加入したジャコビー・エルズベリーは長打48本、39盗塁と期待通りの活躍を見せ、生え抜きのブレット・ガードナーはまずまず優秀な守備力に加えて17本塁打というパワーも示した。

 一方で、右肘骨棘障害に苦しんだカルロス・ベルトランは不振で、「2015年もミステリーな存在」と指摘されている。ベルトランが指名打者に回る機会も増えそうで、その場合は昨季終盤にメッツから加入し、活躍したクリス・ヤング外野手か、マーリンズからトレードで獲得したガレット・ジョーンズを一塁からコンバートすることになりそうだという。

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