元甲子園スターに大学球界でも脚光 注目高まる異例の「二刀流」
第1戦は投手、第2戦は指名打者、第3戦で再び投手も?
2勝先勝での勝ち点制となる東都大学野球リーグでは、「第1戦は投手で登板し、第2戦は指名打者で出場。1勝1敗となれば、第3戦で再び投手で登板する」と、日本ハム・大谷翔平のような“二刀流起用”も十分に有り得る。
実際、内田監督は2部リーグ時代に打撃のいい投手を登板日以外で指名打者として起用した実績がある。さらに、前エース・佃勇典(現・JR西日本)が抜け、元々、課題だった投手層はさらに薄くなった。これにより、投打両面での岸に対する期待が膨んでおり、構想を生む要因にもなったようだ。
2013年秋から1部昇格し、初優勝を目指す拓殖大にとって、投げても打っても魅力的な大物ルーキーはこれ以上ない戦力になる。とはいっても、まだ1年生。将来を嘱望される器であり、スタートは慎重な起用になるだろう。
それでも、大学球界にもスケールの大きな二刀流が誕生するのか――。
岸の成長を見守っていくことが、この春からファンの楽しみになるのは間違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count