86連敗の東大、悲願の1勝なるか 連敗ストップを目指す選手たちの横顔
10年10月に斎藤佑樹を擁する早大を破って以来、2引き分けを挟み、負け続けている東大
野手では、主砲・山本克志内野手(3年)への期待が大きい。出身高校は聖光学院。野球ファンなら福島の甲子園常連校を思い浮かべるかもしれないが、神奈川の進学校・聖光学院高出身だ。硬式野球部がなく、高校時代は軟式でプレーしていた。
それでも、昨秋は同じく高校(愛媛・新田青雲)時代に硬式野球部がなく、サッカー部だった4番・有井祐人とクリーンアップを形成。明大戦では来年のドラフト候補・柳裕也から本塁打も放ち、早大戦では1試合4安打と打ちまくった。昨秋2本塁打の有井が卒業した今年は、山本が打線の中核を担うことになるだろう。
ほかにも、投手陣には「赤門サブマリン」の異名を取るアンダースロー・三木豪投手(3年)が控え、野手では「東大の二刀流」だった白砂謙介外野手(4年)が投手から転向し、就任3年目となった浜田一志監督の下でリーグ戦の開幕を迎える。
2010年10月にエース・斎藤佑樹(現・日本ハム)を擁する早大を破って以来、2引き分けを挟み負け続けている東大。しかし、経歴、個性は十人十色でも、1勝への思いは同じ。今年こそ神宮球場に勝利の凱歌が響くだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count