「素晴らしい拍手で迎えられた」青木宣親 古巣への凱旋試合で4安打の活躍

2013年終了後にブルワーズから移籍も「彼はロイヤルズが必要とするリードオフマンだった」

「トランプの世界では、打ち負かせなければ、従うしかない。青木はロイヤルズでワールドシリーズに出場し、フリーエージェントとしてジャイアンツに加わりました。ブルワーズは(2013年シーズン終了後に)2人の選手と(引き換えに青木を)ロイヤルズにトレードしました。

 彼はロイヤルズが必要とするリードオフマンでした。彼は犠牲になりました。(交換相手の)ウィル・スミスはブルワーズで素晴らしいシーズンを送りました。(ブルワーズで青木の控えだった)クリス・デイビスがレギュラーとして活躍できる準備ができていると考えたのでしょう。いいトレードでしたね」

 ブルワーズとロイヤルズにとってどちらにも利があったトレードだったと説明した。

 青木とのトレードでロイヤルズからブルワーズに移籍した左腕スミスは昨年、1勝3敗1セーブ30ホールドと中継ぎの主軸として活躍。今季も22試合に登板し、1勝2ホールド、防御率2.35と抜群の数字を残している。

 この日は、逆転された後の6回1死一、三塁の場面で登板。一塁走者の青木に二盗を許した後、パニクを四球で歩かせた。パガンを三振に打ち取ったが、続くペンスに2点タイムリーを打たれて降板。自責はつかなかったものの、4打数4安打1本塁打2打点1盗塁と抜群の活躍を見せたかつてのトレード相手の青木とは明暗を分けた。

 青木の活躍もあり、試合はジャイアンツが8-4で逆転勝利を収めた。どちらのテレビ局も勝利後、同僚とハイタッチする青木の後ろ姿を大きく映し出していた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY