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ベテランがピーク過ぎてもなお輝くには 山崎武司氏が好調・福留の変化語る

福留にとって最大の敵、「ベテランにとっては一番ダメなこと」は?

 歳を重ねるほど、選手は危機感を感じるようにも思える。だが、そうではないこともあるという。楽天入団後の2007年に39歳でキャリア最高の43本塁打、108打点をマークし、2冠に輝いた山崎氏の言葉だからこそ、説得力がある。

「オレはオリックスでクビになってる。どんな選手でも、最初にクビになりそうな時は『どうしよう』と思うんだけど、2回目も3回目も一緒。『別にええやん。1回クビなったからもうええやん。いつクビになってもええや』と思っちゃうから。全然、恐怖感がない。1回目にクビなるかどうかという時は、やっぱり落ち込むよ。オレも腹くくって辞めるって思ってたけど、『これから何しようかな。どうしようかな』と思っとった。

 みんな野球バカでずっとやってきてるから『野球を取ったら自分は何が出来るの?』と思った時に、やっぱり悩んじゃう。でも、1回そういう目に遭うと、もう大丈夫だよね。けっこう気が楽になるよ」

 山崎氏は笑みを浮かべながら、こう振り返った。

 福留も、楽天時代の山崎氏ほどの境地ではなくとも、いい精神状態になりつつあるのか。大先輩は「そうかもしれないね」と言いつつ「でも、まだ分からんけど。(シーズンは)4か月あるから。故障してしまったら終わりやから」と指摘する。

「(怪我は)ベテランにとっては一番ダメなことだから。大きな怪我をしたらあかん。例えば、晩年にふくらはぎをやっちゃうとか。ふくらはぎを痛めたら、もうお迎えが来とるな。その前にはハムストリング。その順番だから。ハムストリングが来て、ふくらはぎが来たら、もう終わり。それがオレになかったけど」

 こういった故障に細心の注意を払ってプレーを続ければ、福留は順調に数字を積み重ねていきそうな気配だ。山崎氏は「勝負強いしさ。このままいけば、来年もつながるから。頑張って40歳くらいまでやらんとね」とエールを送った。38歳の更なる逆襲に期待がかかる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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