「1年でも長くNPBで」 年俸360万のヤクルト新外国人は救世主になれるか?
打撃は指揮官も評価「慣れていけば、相手投手の対策もできる」、一方で守備と走塁は…
日本にやってきたのは、13年6月。オーストラリア・リーグのシドニーから、独立リーグのルートインBCリーグ新潟に加入した。シーズン途中からの参戦だったが、巧みなバットコントロールを武器に同年に3割7分をマークし、首位打者を獲得。翌年も打率3割2分1厘、12本塁打、68打点を記録した。
ヤクルトと今シーズン終了までの契約を結んだのは5月25日。会見では「長い間待ち望んでいたNPBでのプレーの機会を頂いて、うれしい。このような日が訪れて感謝しています」と喜びを語った。
年俸360万円プラス出来高という「格安ぶり」ばかりが注目されるが、打撃での評価は高い。真中監督は「まだ判断を下すのは難しいけど、クセのないきれいなスイングをしている。意外とバッターボックスでも落ち着いているし、選球眼もいいと思う。もっと慣れていけば、相手投手の対策もできると思う」と今後も継続して起用していく意向だ。
だが、守備と走塁に関しては合格点は与えられないようだ。「肩自体は悪くないけど、守備は高校生レベル。走塁もそうだけど、これから色々勉強してもらわないといけない」と苦言を呈す。ボールの落下点に入るのが遅かったり、走塁の状況判断の悪さなど課題はある。